KCWA Contest 1998 (Dec 6)

最初に頂いた「通信簿」の内容にわからない事があったので質問したところ、集計に手違いがあったという葉書をいただいていました。結果はどう変わるのかな、と気になっていましたが、先日修正された結果が郵送されてきました。前回の6位から4位まで浮上し、ちょっとでだけ失地回復といった気分です。しかし相変わらず他局と比べて減点が多めみたいですので、もういちど分析と反省をしてみました

    claimed final no log 減点 ミスコピー
  call QSO Mul Pts QSO Mul Pts QSO % QSO % 自局 他局
1 JK2RCP 285 74 21090 197 67 13199 70 24 18 6.3 7 9
2 JI1RXQ 278 77 21460 184 65 11960 75 26 19 6.8 5 11
3 JF2FIU 251 76 19076 183 64 11712 53 21 15 5.9 3 11
4 JH4UTP 264 79 20856 173 66 11418 68 25 23 8.7 8 17
5 JN2FCL/1 286 85 24310 174 65 10310 74 25 38 13.2 8 29?
6 JR3KQJ 220 74 16206 166 66 10956 46 20 8 3.6 3 3
7 JI1CUP 252 72 17856 176 61 10736 58 23 18 7.1 7 5
8 JA2QVP 214 70 14980 157 59 9263 50 23 7 3.2 4 2
9 JJ3TBB 208 73 15184 151 60 9060 41 19 16 7.6 3 13?

   注)コールサインとコンテストナンバーのミスコピー数。
     自局/他局それぞれ結果表の IM+RR+MR+NR/UM+RS+MS+NSの計です(?は推定値です)。

no log は 25% で、QSO数を考えるとこんなものかな、という感じです。そんな中、JF2FIUさんの 21% はすばらしいです。ログを出す方とのQSO比率を増やすなんてことは不可能だと思っていましたが、この結果を見ると no log を減らす何らかの要素があるのかもしれません。

さて、問題となる Unmatch List の23QSOの内訳ですが

  call マルチ NR
私のミスコピー 0 1 5 6
相手のミスコピー 2 1 12 15
その両方 0 0 2 2

でした。

私のミスコピーは8QSOで残念ながらワースト1位です。これが半分くらいに減ればトップグループ入りです。特にシリアルナンバーの受信が雑のようで、こりゃ単に私が下手くそってことみたいです、ガックシ。もっと精進せねばなりませ〜ん!

一方、相手側のミスコピーも17QSOでこれまた他局より多い部類です。この数も各局バラツキがあることから、どうやら自分自身の運用に相手側のミスコピーを誘う要因がありそうです。要因としは、@信号が弱い、AQRMが多い周波数にいた、B速度が早過ぎる、C符号がわかり難い(zlogだから関係ないだろなぁ)、などなど考えられます。

ここで他局に目を向けると、相手側のミスコピーの少なさで特筆すべきは JR3KQJ さんで、わずか3QSOです。いつもの強力な電波に加え、当日はかなりゆったりした速度で運用されていたと思います。やはり、だれにでも正確にコピーしやすい送信が大切なんですね。見習わなければなりません。

逆に、JN2FCL/1さんの減点38QSOのうち自分のミスコピーは8QSOで、相手側のミスコピーが大部分を占めています。私の聞いた限りでは、かなり早い電信で運用されいたと思います。早いといってもDXコンテスト位なのですが、国内コンテストのゆったりした電信に慣れた参加者には少し早すぎてミスコピーを誘発する要因になったのではないかと想像できます。

これはまた私自身にも当てはまりることで、こうしたクロスチェックを行うコンテストでは、相手に確実にコピーさせる戦略も、また重要な要素であることがわかりました。

さて、こうして分析して自分の運用を反省できるところが KCWA や KCJ のすばらしいところです。しかし、審査の苦労は大変なものだと思います。敬意を表するとともに、今後もコンテスト愛好者の更なるレベルアップの為にも、このような厳格な審査を継続していただければと思います。

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